光源氏という男A.docx

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光源氏という男A

『源氏物語』の主人公、〈光源氏〉という男

かなりの“ハンサム”だったらしい。

天皇の次男（次子）で、貴族の中の貴族。

超エリート。

とにかく、女性に“モテた”。

他受女子欢迎。

で、どっちが“ハンサム”ですか？

『源氏物語』に描かれた

〈光源氏〉が付き合った女性たち一覧

1.葵の上（あおいのうえ）

光源氏の４歳年上。

最初の正妻。

しかし、光源氏は別の女性に気持ちが移って、

彼女のことを、“面倒に思う（厌烦）”ようになって、

〈葵の上〉もそんな光源氏を好きではなかった。

１０年後に子供を孕むと、やっと光源氏も興味を示す。

難産の末、子供を生んだころに、

ようやく〈光源氏〉と仲良くなれたと思った途端、急死。

２.六条御息所（ろくじょうのみやすどころ）

　７歳年長説と17歳年長説がある。

　若い頃の〈光源氏〉は、歳上の女性ばかりと付き合う。

〈光源氏〉と恋愛関係におちいるが、教養も知性も優れていて、

矜持（きょうじ、自信と誇り）が高いため、

〈光源氏〉に嫌われて、疎遠に。

後に生霊、死霊として活躍。

３.夕顔（ゆうがお）

　自分の素性（身分）を言わないまま、〈光源氏〉と恋仲に。

あるとき、〈六条御息所〉と思われる女性の霊が深夜に登場、

“恨み言”を言われて、明け方に死亡。

４.空蝉（うつせみ）

　人妻。

“年の差結婚（かなり年上の夫）”で夫への愛は薄かった。

１度は光源氏と浮気するものの、

その後、拒否するが、徐々に光源氏のことが

忘れられない存在になる。

５.藤壺（ふじつぼ）

　皇帝の妻（妾）だが、〈光源氏〉と浮気をして、子供まで作る。

何も知らない皇帝は、その子を溺愛。

皇帝が哀れ……。

６.朧月夜（おぼろづくよ）

　皇帝から、他の女性よりも、もっとも愛されるが、

〈光源氏〉との恋も密かに続ける。

皇帝は彼女を責めなかったが、

関係が発覚して〈光源氏〉は、

右大臣（高級貴族）などから叱られる。

７.源典待（げんのないしのすけ）

　年をとってはいるが、色好み（男好き）で有名な女性。

〈光源氏〉が試みに声をかけると（ナンパ）、

まるで妙齢の女性のように、気のある素振り（色目）をする。

皇帝に嫌味を言われても、逆に〈光源氏〉との仲を吹聴し、

懲りずに、なお〈光源氏〉に言い寄った。

８.末摘花（すえつむはな）

　“零落した悲劇の姫君”という噂を聞いた

〈光源氏〉に求愛されるが、世間知らずの、嫌な女性だった。

後で、顔を見た〈光源氏〉は、

その醜さ（姿容丑陋）に仰天した（大吃一惊）。

９.花散里（はなちるさと）

　妾妻（小老婆）の一人。

容貌がそれほど美しくないせいか、

早い時期から夫婦の営み（夫婦関係）は途絶えていたが、

家庭的で信頼の置ける人柄のため、子育てで活躍。

10.明石の方（あかしのかた）

　“明石”時代の愛人（恋人）。

田舎育ちと身分の低さを懸念し、別邸に住む。

娘が〈紫の上〉の養女として引き取られてしまうなど、しばらく不遇。

11.紫の上（むらさきのうえ）

　正妻と同等の愛人。

母は〈藤壺〉の姪。

〈藤壺〉と生き写しの容姿のため、

幼いころに〈光源氏〉に一目惚れされる。

祖母の死後、父に引き取られるはずだったが、

〈光源氏〉が強引に連れ去る。

自邸におかれて、理想の女性に育て上げられる。

12.女三の宮（おんなさんのみや）

　〈光源氏〉の姪で、〈藤壺〉の姪でもある。

“二番目”の正妻。

〈光源氏〉との結婚の理由は、

内親王（天皇の娘or孫）という地位と、

〈藤壺〉の姪ということであったが、

あまりの、性格の幼さに失望されてしまう。

　その後、〈女三の宮〉は、不倫をして不義の子を産むことに。

これに気付いた〈光源氏〉に咎められると、

耐え切れず出家してしまう。

〈光源氏〉は急に惜しくなったが、もはや〈女三の宮〉は見向きもせず。