日剧原文野猪大改造 第6话.docx
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日剧原文野猪大改造第6话
日剧原文:
野猪大改造第6话.txt54就让昨日成流水,就让往事随风飞,今日的杯中别再盛着昨日的残痕;唯有珍惜现在,才能收获明天。
『親と子の青春』
桐谷家の夕食。
今晩のメニュー、コロッケを食べながら、浩二(中島裕翔)が父?
悟(宇梶剛士)に
将来なりたかったものを聞いていた。
「そりゃお前、友情に熱ーい男だよ。
」
「何それ?
」
「だからあれでしょ?
あの?
?
?
友達思いの男ってことでしょ?
」と修二(亀梨和也)。
「でもそれって、普通じゃん。
」
「普通じゃないよ。
たとえばな、ある日突然、友達が、スーツケースを持ってやってくる。
そのスーツケースの中には、バラバラ死体。
訳あって、誰かを殺してしまったんだ。
で、そいつは俺を頼ってやってきた。
」「いやでもさ、それって?
?
?
殺人者ってことじゃ。
」と修二。
「わかってる!
でも、俺はそいつの話を最後まで聞いてやるわけ。
これが本当の友情。
男の熱ーい友情って訳よ。
」
「でも、警察に言わないの?
」と浩二。
「そういうことは、あと!
とにかく、友達の話を最後まで聞いてやる!
これよ。
」
そこへ、彰(山下智久)がスーツケースを抱えてやって来た!
「大変なことになっちったよ?
?
?
。
ヤベェよ?
?
?
。
話、聞いてくれる?
」
「聞く!
聞くからさ?
?
?
。
そん中何が入ってんの?
」修二が尋ねる。
「見たい?
」
彰がスーツケースを開けるのを緊張して見守る三人。
中身は?
?
?
「何それ!
?
」
「お泊りセットなのー。
」
彰は家出してきたのだ。
「おぉ!
パジャマは上をズボンに入れるのよー。
イン!
だよ、イン!
パパしゃんもイン!
」
「何で入れるの?
」浩二が聞く。
「ポンポンが冷えるからよー。
こんなの人生の基本ですから。
ポン!
修二もイン!
」
修二の部屋の電気に紐を取り付ける彰。
「何それ?
」修二が聞く。
「いや、電気消すとき便利かなーと思って。
」
修二は紐の先にブタの人形が付いている。
信子をモチーフにした彰お手製人形だ。
「このブタお前が作ったの?
」
「野ブタ。
だよ。
野ブタ。
パワー、知らないの?
」注入ポーズで言う彰。
「何それ。
」
「失礼しまーす!
」彰が修二のベッドにもぐりこむ。
「何!
ナニナニナニナニ!
気持ち悪いって。
」
修二は彰が自分と同じように前髪をゴムで結んでいるのに気付く。
「これマネしないでくれない?
コレ!
」
「これマネしないでくれない?
コレ!
」
「はっ。
」とため息をつく修二。
「はっ。
」マネする彰。
修二は文句を言いながら彰に背を向ける。
「温かいねー。
」
「お前なんで家出してきたんだよ。
」
「いや、下宿先にさ、親父来ちゃってさ。
」
「なに?
親父ってお前の?
」
「うん。
本父(?
)。
いきなり会社継げ、とか言い出してさ。
大喧嘩になっちゃって。
」
「そっか。
お前の親父さん、シャッチョ(社長)さんだもんな。
」
「そう。
でも帰りたくないんだよねー。
おいちゃん好きだし、マメチチ(豆乳)飲めるし。
修二とかさ?
?
?
野ブタ。
と?
?
?
毎日?
?
?
」
「毎日?
?
?
?
毎日何?
?
?
?
寝てんじゃんかよ。
」
修二は「ノブタパワー人形」を引っ張り電気を消し
「おやすみなさい。
」と言った。
翌朝、自転車で学校に向う二人。
「お前さ、いつまで家にいるつもり?
」
「なんだよ。
いいじゃんいいじゃん、楽しいじゃん!
」
ふと、行き交うサラリーマンたちを振り返りその背中を見つめる修二。
「どうした?
」彰が聞く。
「俺たちもさ、こんな退屈そうなおっさん連中みたいに
なっちゃうのかなーと思って。
」
「あんな風にはなりたくなーい!
なりたくない!
なりたくない!
あんな、風にはなりたくなーい!
」
=学校=
クラスでは担任の横山(岡田義徳)が進路希望調査書が配っていく。
「来週までに進路ねぇ?
?
?
。
1週間で自分の人生なんて、決められねーっつーの!
」
「修二、どうすんの?
」ヨシダ(石井智也)が聞いてきた。
「俺?
あ、全然、決めてない。
」
「あっそう。
谷はさ、テニスで大学の推薦受けるんだって。
奈美は服飾の専門で、美咲が英文科だったらどこの大学でもいいみたい。
」
「すっごいね!
」
「なんだ。
結構みんなマジに考えてるんだ?
?
?
。
」
=学校の屋上=
進路希望調査書で紙飛行機を折る彰と信子(堀北真希)。
「お前どうすんの?
親父のとか継ぐの?
」
「もう進路の話は飽きたっちゃ。
そんなことよりさ、俺らやらなきゃいけないことがあるんじゃないの?
」
「何?
」
「野ブタ。
を人気者にするんでしょうが!
」
「その話も前途多難だよな?
?
?
。
だってこっちが何かしようとしたらすぐ変な噂が流れるし。
」
「一体どこのどいつがやってるんだろう。
こんな嫌がらせ!
」
「暇なヤツがいるんでしょう!
!
!
今度はさ、こっちから噂を流してみねぇ?
」
「いいね!
先手必勝!
」
「いつまでもやられっぱなしっていうのはバカらしいな!
」
「バカらしいしな!
」
紙飛行機を構える三人。
彰がスタートの合図を送る。
「じゃ、せーので、行くよ。
せーー野ブタ。
?
?
?
。
ハッハッハ。
?
?
?
すいません。
せーの!
」
3人が飛ばした紙飛行機が飛んでいく。
「そうだよ。
バカなことは永遠にやってられねーんだよ。
俺たちがここから、
この空を見れるのは、
あとほんの少しなんだから。
」
=放課後=
「バイセコー!
」
「バイバイセコー!
」
修二が教室を出ようとすると、美咲、奈美、ちえが修二に声をかける。
「さっきからずっと気になってたんだけど、
カバンに何つけてるの?
」
「別になんも付けてないよ。
」
美咲が修二のカバンについていた「ノブタパワー人形」を手に取る。
「あっ!
!
」
彰が勝手に付けたのだ。
「いや、別に、これは、何も。
」とごまかす修二。
「超かわいくなーい!
?
」
「可愛いよねー!
」
「ねー、どうしたの?
それ。
手作りじゃん。
」
「上手だねー!
」
「!
!
実はね、コレ、小谷が作ったの!
」
「うっそー!
小谷さんが?
」
「小谷が作ったんだってよ!
」
噂はたちまち広まっていく。
「ねー小谷さん小谷さん!
これ私にも作ってくんない?
」
「私も私も!
」
信子が困ったように修二を見ると、修二が大きく頷きサインを送る。
「うん。
」信子が頷くと女子達は大喜び!
「マジかよ!
?
」修二が呟いた。
=屋上=
「あのさ、野ブタ。
の名前を、もっと広く知らしめるために、
野ブタ。
グッズを販売するから。
名づけて?
?
?
野ブタ。
キーホルダー!
どう?
」
「?
?
?
こんなの売れんの?
」
「今時、こんなヘンテコリンなものをな、
カワイイ!
カワイイ、チョーカワイイ!
?
?
?
とか、
キモカワイイ!
?
?
?
とか、
100%カワイイ!
?
?
?
とか言って、
絶対ヒットするんだから。
あと、ブタカワイイ!
とか。
」
「まんまじゃねーか、バカヤロウ!
」
「これで話題も作れるし、
野ブタ。
ってこんなの作れるんだって意外性なところを見せ付ければ、
野ブタ。
の人気が上がること間違いなしだよ!
」
「じゃあ?
?
?
タダで配れば?
」信子が口を開く。
「いや、だから、お金を払って、初めてありがたみがわかるっつーの?
」
「なるほど!
」と彰。
「だからな、ここへ来て、野ブタ。
の人気を一気に上げようっていう
作戦なわけ。
」
「いよいよメジャー進出だね!
」と彰。
「もち!
そんな感じで、制作費のほう、よろしくな!
」
「パパとケンカしてるから?
お金なんて、全然ない!
」(アンパンマンの歌のメロディーで)
「?
?
?
マジで!
?
」
=平山豆腐店=
彰は修二、信子に付き添われ下宿先に戻ってみる。
「おじさん?
?
?
父ちゃん、まだ、いる?
」
「なんだい今頃!
昨日の夜帰ったよ。
」と平山(高橋克実)。
「ほんと!
?
よかったぁ!
」
彰の部屋は荒れ放題。
「うっわぁ?
?
?
なにこれ、親父さんと、ケンカしたあと?
」
「うちの親父さ、腕力だけは強いんすよね。
」
彰のケンカが強い理由のひとつはきっとコレですね。
(笑)
3人は早速彰の部屋でキーホルダーを作り始める。
「これちょっとセコ過ぎるかな?
」
「いや。
そのチープな感じが逆にかわいいのよーん。
」
「野ブタ。
パワー、注入!
」
「何!
?
」
「せっかくだから、入れたらいいかなって?
?
?
。
」
「その野ブタ。
パワー注入したの、俺に、くれ!
」
「いやなんで?
」修二が聞く。
「知らないの?
野ブタ。
パワーの威力、マジでハンパねーから。
」
彰の言葉に信子も頷く。
「野ブタ。
パワーの威力?
?
?
!
!
その手があったか!
」
「その手ってどの手?
」
「これを持ってると、願い事が叶うっていう噂流せばいいんだよ。
女の子ってそういうの好きじゃん!
おまじない、とかさ。
」
「わかった!
噂が噂を呼ぶ?
」
「そう!
これすっげー売れるんじゃねーの?
もしかして。
」
「ミリオンいっちゃう?
」
修二と彰は大興奮!
学校ではほとんどの生徒がキーホルダーを付けて登校。
ちえが野ブタ。
キーホルダーに願をかけている。
「何お願いしたの?
」奈美と美咲が聞く。
「文太君と、お話出来ますように!
」
「健気だねー!
」
修二、情報入手!
「文ちゃん。
ちえって、可愛いと思わない?
」
「マジノスケ?
」
「マジノスケ!
ほら、ちえって可愛いだろ。
文ちゃんはだんだんちえが可愛く思えてきた?
?
?
文ちゃんはもう、ちえの魅力から逃れることは出来ない?
?
?
可愛いぞー?
?
?
」
「可愛い?
?
?
なんでかわかんねーけど可愛い!
」
「これを持ってると願い事が叶うらしいんだよ。
特別に今日、文ちゃんにプレゼントしちゃうからさ。
男はアタックあるのみだ!
」
「可愛い?
?
?
ちえちゃん。
」
「んふ!
文太君もかーわいい!
」
カップル誕生!
修二、ガッツポーズ!
「お願いします?
?
?
。
もーーっと虫が寄って来るように、いーい男にして下さい!
」
手塚の願いを影から聞いていた彰、
「かしこまり~!
」
修二と彰は虫取り網と虫かごを手に公園へ。
手塚が筆箱を開けるとその中にクワガタ?
カブトムシが3匹も!
「グーーーレイト!
」
彰と修二は見つめあいニッコリ!
バンドーグループは興味なさそうだったが、人形は一瞬のうちに大流行。
面白いほど売り上げを伸ばした。
まり子(戸田恵梨香)との昼食。
本日のメニューは豚の角煮。
「最近さ、小谷さんとかや草野君とかと、よく一緒にいるよね。
」
「そ、そうかな。
」
「よく見かけるよ。
」
「あ!
これ作ってるからじゃない?
」ノブタパワー人形を見せる修二。
「それ修二が作ってんの?
」
「ん?
いや、そういうワケじゃないんだけど、
ちょっと俺も参加してんのよ。
アイディア出したりとか、まぁ?
?
?
アルバイト?
」
「そうなんだー。
儲かった?
」
「うん!
儲かった!
あ!
じゃあ今度奢るよ。
」
「本当に!
?
やったぁ!
」
信子が教室でキーホルダーを売っていると、蒼井かすみ(柊瑠美)がやって来た。
「すごい人気じゃん!
私も一個頂戴。
」
信子は頷き、キーホルダーが入っている箱とは別に、カバンの中から
手足やリボンがピンクではなく、リボンが赤、手足が青のキーホルダーを
取り出した。
「ありがとう!
これ、みんなのと、色が違うけど。
」
「そ?
?
?
それ、蒼井さん用。
」
「ホント?
ありがとう!
」
財布を取り出すカスミ。
「お金は、いらないから。
」
「え?
いいよ、払うよ。
」
「いいの。
?
?
?
と、?
?
?
」
「もしかして、友達だから、おまけしてくれるの?
」
信子が頷く。
「じゃあ、友達だから、タダにしてもらう。
いい?
」
信子が大きく頷く。
「ありがとう!
大切にするね、これ!
じゃあ、代わりにコレあげる。
お土産。
」
「?
?
?
ありがとう!
」
このやり取りは、カスミの優しさを描いているんでしょうか。
信子は廊下を歩く彰を走って捕まえる。
「DOした?
」
「と、と、友達が?
?
?
友達が、出来た!
」
「アミーゴ!
?
」
信子が彰の言葉に頷いた。
この時の信子の微笑み、可愛かったですね~!
今までに見せたことのないような微笑みでした。
カスミから貰った鯛焼きを半分に割る信子。
大きい頭の方を彰に渡し、自分は小さい方を大切そうに両手で包み込む。
「俺さ、鯛焼き頭の方がすきなんだ。
」
「そ、そうなんだ。
」
「頭のほう食べてると、幸せな気持ちになんの。
なんか知んないけど。
これもその友達に貰ったの?
」
信子が頷く。
「ウッカ。
友達出来たんだもんな。
野ブタ。
パワーも売れるし、
なんかどんどんみんなのものになっているみたいで?
?
?
さびすぃー。
」
「私は?
?
?
全然変わってないと、思うけど?
?
?
。
」
信子の言葉に頷く彰。
そこへ、美咲と奈美が信子を探してやって来た。
「小谷さん!
こんな所にいた!
」
「キーホルダー欲しいっていう子が来てるよ。
」
そう知らせ、二人は戻っていった。
信子が教室へ戻ろうとすると彰は信子の手を捕まえて言う。
「そんなのDOでもいいじゃん。
」
「?
?
?
でも、欲しがっている人が、いるから。
」
「?
?
?
はい。
」諦めて手を離す彰。
「プロデュースするっていうのは、
みんなが欲しがるものになるっていうことなのか?
?
?
。
って俺、救われねーだっちゃ?
?
?
。
」
彰は寂しそうにそう呟いた。
彰の父?
庄一(升毅)が平山豆腐店を訪ねてきた。
マスコット作りを手伝いながら話す二人。
「この間、悪かったな。
」
「いやいや。
いつもながら、お宅の親子喧嘩はすさまじいね。
」と平山。
「でさ、何これ?
」
「彰がさ、学校で売ってるらしいよ。
1個200円。
」
「はっ!
?
こんなのが200円?
俺よりいい商売してるな、アイツ!
」
「豆腐と同じ値段!
なのにこっちはバカ売れ。
やってらんねーよね!
痛!
!
」
手を怪我し怒る彰の父。
平山が思わず身構える。
「?
?
?
俺さ、最近なんか、イライラしてるのって自分でもわかる!
」
「カルパッチョ、いやいや、カルシウムが足りてねーんじゃないの?
」
「ずーっと一緒にやって来たやつ、リストラしなくちゃなんなくて、
なんか俺もう、嫌なのよね、この仕事もう!
」
「なのに、その仕事、息子に継がせるのか?
」
「しょうがないの。
会社ってやつは、後継者のことでぐちゃぐちゃになって、
場合によっちゃ潰れちゃうんだから。
出来るだけ早くみんなに納得させるのが肝心なんだって。
」
そこへ彰が帰ってきた。
「何だよTOちゃん、また来たの?
しつこいのよー。
」
「しつこいってなんだ、おまえ!
おまえが結論出さないから来たんだろーが!
」
「だから会社なんか継ぎたくねーっだろうが!
」
「なんだとこのやろ!
俺だって親父の会社継いでここまで大きくしたんだから
次はお前がもっとでっかくするんだろうが!
」
「勝手なこと言ってんじゃないだろうが!
なぁ!
おいちゃん!
」
「まぁまぁけんか腰しにならないでさぁ?
?
?
」
「お前が継がなきゃカッコつかねーだろうがぇえ!
?
何でそんなことがわかんねーんだよ!
」
平山が見守る中、二人は大乱闘。
「なんってことでしょう?
?
?
。
豆腐おっこどしたってここまでなりませんよ。
(額が落ちそうになり)額だけにね?
?
?
。
」
嵐の去った後、平山が呟いた。
2階で冷静に話す親子。
「何も今すぐどうのこうのって話じゃない。
覚悟を決めろ。
それだけの話だ。
」
「だからその覚悟が決まんないんじゃんか。
俺まだ17だよ。
これから先、何十年も続く人生、何で今決めなきゃダメなんだよ。
そんなの酷すぎるじゃんか?
?
?
。
」
父の言葉に彰はそう答えた。
桐谷家では悟と浩二がキーホルダー作りを手伝っていた。
今までの売り上げを計算する修二。
「うっわ!
大台だよ!
!
」
「大台って1万!
?
」悟が聞く。
「10万!
」
「えぇ!
?
そんなに売れてるの!
?
この紙ッ切れみたのが!
?
」
「そうそうそうそう!
他の学校の生徒もさ、みんな買いに来てくれるんだよね。
」
「僕にもこれ一個頂戴!
」と浩二。
「いいよ。
お前それ好きなだけ持ってけよ。
」
「やったー!
」
「あ!
その代わり宣伝だけは忘れんじゃないよ。
」
「モチ!
」
「モチ!
よーし!
このまま、どんどん行くぞー!
」
「お前、楽しそうだね。
」
「そう?
」
「サラリーマンに向いてるかもしれないよー?
」
「?
?
?
うそ。
」
「マジ。
」
「うそ!
」
「オオマジ!
」
黒木広子(たくませいこ)は会議室に置かれたダンボールの箱を
いつ片付けるのかと、横山に問いただす。
「これだけは、捨てられないんです、すみません。
」と横山。
「何が入ってるんですか!
?
」
「嫌だ!
開けないでーーー!
!
」
横山を無視し箱を開けると
『使い捨てカイロ 横山タケシ』
横山が昔出した詩集。
青春時代の思い出を捨てることが出来ずにいたのだ。
「使っちまったカイロは、もう二度と熱くはならない。
」
声を揃えて読む教師達。
「いやぁもうやめて~。
捨てますから、全部捨てますから~!
」
横山が本を焼却炉に投げ入れ、その一冊を手に取り読んでいると、なぜかそこに
ゴーヨク堂店主(忌野清志郎)が横山の本を手に腰を下ろしていた。
「こういうのは、もう、全然?
」
「はあ?
?
?
。
全然、書いてないですね。
詩とかってほら、お金にならないじゃないですか。
」
「生活の方、取っちゃったんだ。
」
「ていうことですかね?
?
?
。
」
「後悔してる?
」
「してないです。
」
「全然?
」
「信じられないかもしれないけど俺、今の仕事すっごい楽しいんです。
」
「これ、うちに置いてみる?
」
「うっそ!
?
」
ゴーヨク堂店主の「後悔してる?
」という言葉に、「してないです。
」と
答えられた横山先生。
いい人生を歩いているんですね。
もし、少しでも後悔していたとしたら、きっと店主は彼の本を
店に置くことなどなかったでしょう。
放課後、教室に残り売り上げを計算する三人。
「シュ、ウ、ジ?
う?
りあげは、おいくら万、ですか?
」
「え!
?
マジでぇ!
?
」
「見して!
」
「じゃ驚くなよ?
驚くなよ!
?
」
計算機を覗き込む信子と彰。
「うわぁ!
」
「すごくねぇ?
」
「すっげぇ!
」
「あ”-あ”!
」先週の九官鳥かと思いました。
(笑)
突然の声にびっくりする三人。
キャサリン(夏木マリ)だ。
「何だか浮かれてるみたいねー。
何の話?
金の話っかぁ。
大丈夫。
ヤメロなんてヤボなこと言わないから。
話題のキーホルダー買いに来ただけ。
1つ頂戴!
」
「ごめんなさい。
今、売り切れ中なんです。
」修二が答える。
「あ、じゃ、次のヤツ予約ってことで。
」
「アッザース。
」
キャサリンが置いた200円に彰が手を伸ばすと、キャサリンは扇子で
ポンと机を叩いた。
「あんた達、これ、どっちが表だかわかる?
」
「そんなの、こっちなのよーん。
」数字のほうを見せる彰。
「あー、やっぱりそっち言うか。
本当は桜の絵の方が表なんだけど、今どういう訳か
数字の方が表だってみんな思ってるんだよねー。
きれいな方を表だと思いたいけど、
世の中、そういう訳にはいかないみたいね。
金に浮かれている若者よ!
金には、裏と表があることを、ゆめゆめ忘れることなかれ。
ん?
ん?
ん?
」
3人の顔を順番に見つめ、キャサリンは笑いながら教室を出ていった。
ある日、カスミが信子にキーホルダーを見せて聞く。
「ねーねー。
これ、小谷さんが作ったのと違うよね。
」
似ているが、デザインが違っている。
「じゃあ偽者なんだ。
」
「偽者?
」
「なんかこれは、150円なんだって。
」
=屋上=
「調べたら、他の学校のヤツラが作った。
」
「明かにうちの野ブタ。
のマネだっちゃ。
」
「つーか偽者が出てくるなんて思わねーよ!
」
「君のお陰で僕は全然売れないブー!
って感じで
売り上げガクンって下がりましたから。
」
「ホントマジうぜーんだけど?
?
?
。
こっちがオリジナルだぞ!
なぁ。
」
「?
?
?
もう、いいんじゃないのかな。
みんなに、喜んでもらえたし。
」と信子。
「俺は嫌なの!
何でこんなのに負けなきゃいけねーの?
」と修二。
「俺も納得出来ないのよー。
」と彰。
「よしわかった!
今まで稼いだ金全部ぶっ込んでさ、バージョンアップしたの作ろうぜ!
」
「いいね!
誰にも負けないの作っちゃおう!
」
「こんなモンに負けてたまるかっつーんだよ!
」
「負けてたまるかっつーんだよ!
」修二をマネする彰。
=平山豆腐店=
「そりゃー負けたくねーよな。
」平山が彰に言う。
「でしょ?
」
「お前の親父さんも、あん時そう思って家出たんだよな。
」
「家出たって、父ちゃんが?
」
「あれ?
覚えてない?
」
「全然。
」
「どうしても親の会社継いで働くのが嫌だからって、
嫁さんとお前連れて、3人で家出して来たんじゃない、ここに。
」
「で?
?
?
DOしたの?
」
「俺も庄ちゃんも、金ないからさ、4人で豆腐ばっか食ってたよ。
」
「全然覚えてない?
?
?
。
」
「お前の親父もさ、いろいろ仕事探したんだけど、
結局このままじゃ家族食べさせられないっていって、
親に頭下げて、会社に戻ったんだよね。
」
=回想シーン=
「俺?
?
?
金に負けちゃったよ?
?
?
。
」
庄一が平山に言う。
「負けたくないって思って家を出たものの、
結局、負けて帰っていったんだよ、お前の親父さんは?
?
?
。
」
信子が手帳に描いた新しいキーホルダーのデザイン画に、
修二と彰の目が輝く。
豚力注入中。
ブルーのブレザーに水色のスカート。
ピンクのリボン。
「前よりもっといいの、作ろうぜ!
でもって、偽者作ったヤツラを見返してやるんだよ。
目標売り上げは50万円。
ぜってーに達成してやる!
」
ところが、バージョンアップしたキーホルダーは生徒たちの興味を
全くひくことが出来なかった。
彰と信子が売っていても、誰も立ち止まろうともしない。
「なーんだ。
全然売れてないじゃん!
」
「調子に乗るからダヨ!
バーーカ!
」バンドウグループが冷やかす。
「なにこれ!
?
ニューバージョン!
?
すっげぇ!
」桜となる修二。
「ねぇねぇ!
ニューバージョン買った?
」
美咲たちやヨシダたちにもさりげなく勧めるが、
「まだこんなことやってんの?
」と言われてしまう。
=美術準備室(?
)=
「前のヤツよりゼッテーいいの作ってんのにさ、
何で売れねーかな?
?
?
。
」
「みんな飽きちゃったのよーん。
」
「飽きただけじゃ納得できねーじゃん。
何でわかんねーかな?
?
?
。
」
怒って出て行く修二。
「カルシウム足りてますか!
?
って、飽きちゃったんだからしょうがないじゃんじゃん!
ね?
」
修二は廊下に落ちた初代ノブタキーホルダーを拾う。
「修二!
」まり子が声をかける。
「大丈夫?
」
「うん?
何が?
」
「新しいキーホルダー、全然売れてないんだって?
」
「別に全然ってわけじゃないけど?
?
?
。
」
「?
?
?
私、買ってあげる。
」
「いや、いいいい!
!
」
「だって売れないと困るでしょ?
」
「だからいいって!
」
「え?
」
「?
?
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