日语论文从小说《告白》看现在日本的少年犯罪.docx
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日语论文从小说《告白》看现在日本的少年犯罪
学士学位论文
日语论文:
从小说《告白》看现在日本的少年犯罪
姓名左云肖
学院外国语学院
专业日语
年级2008级
学号*********36
指导教师秦宇庆
2012年5月25日
小説『告白』から見る現在の日本の少年犯罪
学生氏名:
左雲肖
指導教官:
秦宇慶
魯東大学外国語学院学士学位申請論文
2012年5月25日
独创声明
本人郑重声明:
所呈交的毕业论文,是本人在指导老师的指导下,独立进行研究工作所取得的成果,成果不存在知识产权争议。
尽我所知,除文中已经注明引用的内容外,本论文不含任何其他个人或集体已经发表或撰写过的作品成果。
对本文的研究做出重要贡献的个人和集体均已在文中以明确方式标明。
此声明的法律后果由本人承担。
作者签名:
2012年5月25日
毕业论文使用授权声明
本人完全了解鲁东大学关于收集、保存、使用毕业论文的规定。
本人愿意按照学校要求提交论文的印刷本和电子版,同意学校保存论文的印刷本和电子版,或采用影印、数字化或其它复制手段保存论文;同意学校在不以营利为目的的前提下,建立目录检索与阅览服务系统,公布论文的部分或全部内容,允许他人依法合理使用。
(保密论文在解密后遵守此规定)
论文作者(签名):
2012年5月25日
毕业论文选题报告
姓名
左云肖
性别
女
学院
外国语学院
年级
2008级
学号
20081411136
论文题目
从小说《告白》看现在日本的少年犯罪
小説『告白』から見る現在の日本の少年犯罪
课题来源
教学
课题类别
基础研究
选做本课题的原因及条件分析:
在看了由小说《告白》改编而成的电影后,对电影里面的少年犯罪感到很痛心,产生了对现在日本的少年犯罪的兴趣。
少年犯罪是当今世界面临的一个很严重的社会问题,希望通过我的研究能引起社会各方面的重视。
在论文的写作过程中秦宇庆老师给了我很大的帮助,帮我修改了论文的提纲,遇到瓶颈的时候细心地向我讲解,向我提供了很多宝贵的意见。
这些意见对我论文的完成起到了很大帮助。
指导教师意见:
近年来,儿童犯罪不仅是教育界关心的重点,也是文学界研究的热点。
以战后国民教育为基本点、出发点来探究战后教育走向的问题是许多学者关心的焦点。
但在此过程中出现了一系列的少年犯罪问题。
而导致这些问题产生的原因以及解决手段,一直是许多教育者苦心研究的重点。
该学生能够在反复阅读大量文献的基础上,找出问题的关键点,结合自己的兴趣点进行热点研究。
同时,所收集的资料相对充分,具备开题的条件,同意该生开题。
但在往下继续研究的过程中一定要区别注意作品与现实的区别,不能将所有的思想简单地一概而论。
签名:
2011年12月25日
学院毕业论文领导小组意见:
(签章)
2012年1月5日
毕业论文开题报告
姓名
左云肖
性别
女
学院
外国语
学院
年级
2008级
学号
20081411136
预计完
成时间
2012年
5月30日
论文题目
从小说《告白》看现在日本的少年犯罪
小説『告白』から見る現在の日本の少年犯罪
课题来源
教学
课题类别
基础研究
指导教师
秦宇庆
毕业论文实施方案:
本论文共分为三个阶段来完成。
首先是搜集与阅读资料准备开题阶段;第二阶段是撰写成文阶段,在对这些资料充分分析的基础上,拟定了论文的提纲,计划于四月中旬完成初稿;第三阶段是修改定稿阶段,计划于五月三十号之前提交定稿。
论文主要内容(提纲):
1.0はじめに
2.0先行研究
3.0『告白』への分析
3.1小説に表現される少年犯罪の類型
3.2小説に表現される少年犯罪の特徴
3.3小説に表現される少年犯罪の社会現状
3.3.1保護者と教育組織との間違った教育観
3.3.2問題少年の成長してきた家庭環境
3.3.3メディア宣伝の影響
4.0『告白』の提示した少年犯罪の原因
4.1個人心理原因
4.2家庭環境原因
4.3社会環境原因
5.0小説は現実に与えた警告と啓発
6.0終わりに
指导教师意见:
该选题提纲明确,进度安排合理,资料翔实,内容完整,进行研究考察和资料分析充实,同意开题。
签名:
2012年3月15日
学院毕业论文领导小组意见:
(公章)
2012年3月17日
毕业论文结题报告
姓名
左云肖
性别
女
学院
外国语学院
年级
2008级
学号
20081411136
论文题目
从小说《告白》看现在日本的少年犯罪
小説『告白』から見る現在の日本の少年犯罪
课题来源
教学
课题类别
基础研究
指导教师
秦宇庆
本课题完成情况介绍(包括研究过程、实验过程、结果分析、存在的问题及应用情况等。
)
通过阅读先行研究,大体上提出了论文的提纲。
但是在具体写作过程中却举步维艰,怎样能准确全面的找出小说中表现出的少年犯罪的特点和原因,以及怎样往深处挖掘一下论文的深度,都遇到了很大的难题。
后来通过老师的不厌指导和自己的再阅读,终于能够抓住少年犯罪的特点及其原因。
难题虽然得到逐步改善,但内容还略显肤浅,需进一步进行更深的研究分析。
指导教师意见:
本篇论文已严格按计划顺利完成,收集的资料翔实,并依据相关资料提出了明确的观点,论点较突出,论据较充分,论证较合理,行文较顺畅,文章层次分明,语言较通顺、准确,未发现抄袭现象。
符合学士学位论文要求,同意结题。
签名:
2012年5月25日
学院毕业论文领导小组意见:
(公章)
2012年5月30日
论文成绩
摘要:
当前,少年犯罪是当今世界普遍面临的社会问题。
少年犯罪不仅给自己的前途、家庭,别人的家庭,甚至给整个社会带来危害。
因此,预防、减少和有效控制少年犯罪需引起社会各界的高度警觉和重视。
我想通过对小说《告白》的分析,对现在日本的少年犯罪问题进行研究。
首先,通过分析小说中表现出来的少年犯罪的类型、特点和社会现状,了解现在日本的少年犯罪。
然后,从少年自身原因,家庭环境原因,社会环境原因的角度,对少年犯罪的原因进行分析。
最后,对于小说给予现实的警告跟启发提出了一些自己的想法。
关键词:
少年犯罪 社会现状原因警告 启发
要旨:
現在、少年犯罪はこの世界が普通に直面する社会問題である。
少年犯罪は自分の未来と家庭、他人の家庭、さらに全社会に危害をもたらす。
したがって、社会方々の少年犯罪の予防、減少と有効な控えへの高度な覚悟と重視を引くことは必要がある。
私は小説『告白』への分析を通じて現在の日本の少年犯罪を研究した。
まず、小説に表現された少年犯罪の類型、特徴と社会現状を分析し、現在の日本の少年犯罪を了解した。
それから、少年個人原因、家庭環境原因、社会環境原因の角度から少年犯罪の原因を分析した。
最後に、小説が現実に与えた警告と啓発に自分の考えを提出した。
キーワード:
少年犯罪社会現状原因警告 啓発
謝辞
この論文を書くにあたり、協力してくださった方々にお礼を申し上げます。
貴重な資料をいただいた吉成直樹先生と吉成美和子先生に厚くお礼申し上げます。
また、忙しい中、指導してくださった秦宇慶先生、誠に有難うございました。
先生から、いろいろな貴重な意見をいただいて本当に有難うございました。
目次
1.0はじめに…………………………………………………………………………1
2.0先行研究…………………………………………………………………………1
3.0『告白』への分析………………………………………………………………1
3.1小説に表現される少年犯罪の類型…………………………………………1
3.2小説に表現される少年犯罪の特徴…………………………………………2
3.3小説に表現される少年犯罪の社会現状……………………………………4
3.3.1保護者と教育組織との間違った教育観……………………………………4
3.3.2問題少年の成長してきた家庭環境…………………………………………5
3.3.3メディア宣伝の影響………………………………………………………7
4.0『告白』の提示した少年犯罪の原因…………………………………………7
4.1個人心理原因…………………………………………………………………7
4.2家庭環境原因…………………………………………………………………8
4.3社会環境原因…………………………………………………………………9
5.0小説が現実に与えた警告と啓発……………………………………………10
6.0終わりに………………………………………………………………………10
注釈…………………………………………………………………………………12
参考文献……………………………………………………………………………13
1.0はじめに
小説『告白』を読んだあとで小説の中の少年犯罪へ痛みをつよく感じる。
少年たちに犯罪の道を踏ませるのは一体は何かと知りたい。
という考えでいろいろな資料を調べ、少年犯罪の現状を大体マスターした。
小説に表現される少年犯罪の研究を通じて社会の注目を引こうと思う。
それから、社会全員に少年犯罪を防止するために努力してほしい。
まず、小説に表現される少年犯罪の類型、特徴と社会現状を分析しようと思う。
小説が表現するのは現実の中に目立っていること、代表的なことである。
この部分を通じて現在の日本の少年犯罪実質と原因を分析しようと思う。
2.0先行研究
小説『告白』への研究がまだないのでここで少年犯罪への研究を述べようと思う。
奥平康照(本学人間関係学部教授)は少年犯罪へいろいろな研究をした。
たとえば、『現代の子ども事件が問いかけるもの』、『現代社会と教育 子どもと大人』、『日本の少年犯罪の特徴』、『社会参入過程としての学習と学校生活』『少年犯罪は凶悪化しているか』などである。
彼の研究を読んで今の日本の少年犯罪の現状をだいたい把握するできるようになる。
また、『日本の少年犯罪の特徴』から盲目性は少年犯罪の突出の特徴であることがわかるようになる。
『現代社会と教育 子どもと大人』では少年犯罪の誘発原因を論述する。
その最大のものは、管理と競争を強調する社会における教育であることがわかる。
本文は小説の内容と教育者が提出した少年犯罪の誘発原因を結びつき、少年犯罪の原因をさらに詳しく深く分析しようと思う。
3.0『告白』への分析
3.1小説に表現される少年犯罪の類型
まず、小説『告白』のあらすじを述べようと思う。
小説『告白』は森口悠子が学生への復讐を筋にし、少年がどのように犯罪者になったかということを述べたものである。
場所は市立S中学校の1年B組である。
主な登場人物は先生・森口悠子、学生・渡辺修哉、学生・下村直樹、学生・北原美月、下村直樹の母親・下村優子である。
小説『告白』は上に書いた登場人物の告白からなっている。
それから、小説に表現される少年犯罪の類型は無意識な殺人と意識的な殺人に分かれる。
先生・森口悠子の告白の中に『ルナシー事件』が提示されている。
中学一年生・十三歳の長女は夏休み中、家族の夕食に推理小説で提出されたような薬品を少量ずつ混入し、それぞれの症状を毎日ブログに書き込んでいた。
しかし、自分が想像していたより症状が軽いことに不満を抱いた犯人はついに青酸ガリを夕食のカレーに混入し、両親、祖父母、小学四年生の弟を殺害した。
これはルナシー事件である。
この娘は結局に自分の家族を殺した。
ただ、推理小説に読んでいた薬品の薬効を知りたいだけで家族を実験の対象にした。
誰かを殺そうと思っていなかった。
すなわち、殺意がない。
このような殺人は無意識な殺人であろう。
それから、学生・下村直樹は渡辺を電気ショックで気絶させた後「人間の失敗作だよ」と罵られたことで森口悠子の娘・愛美をプールに投げ、故意に殺害した。
下村直樹はそれを自分のお母さん・下村優子に告白したら、許されるかもしれないと思ったのに母親に殺害されそうになる。
最後に母親の持っていた包丁で母親を刺し、そして母親を階段の下に突き落としてしまった。
もう一人は渡辺修哉である。
彼は学生・北原美月が今でも下村を初恋の相手として気にしているということを知ると「自分は下村と同系列に扱われている」という理由で彼女を馬鹿にしたが、反対に彼女に「マザコン」と罵られた。
そして、「ママはあんたを見捨てている」という発言に激怒され、発作的に彼女を絞殺してしまった。
下村直樹と渡辺修哉の殺人は一時的な衝動の行為であるが、もう殺意ができた。
このような殺人は意識的な殺人だと思う。
無意識でもいい、意識的でもいい、結果は同じである。
即ち、彼たちは殺人という残酷な罪を犯したのである。
3.2小説に表現される少年犯罪の特徴
小説に表現される少年犯罪は盲目的で衝動的だと思う。
下村直樹と渡辺修哉との告白を見れば分かるようになる。
膝を曲げ、バランスをとりながらしゃがんだ。
と同時に、子供のからだがほんのわずかにピクリと動く。
そして、ゆっくりと目が開いた。
僕は思わず、ヒット声を上げ、子供をプールに落としてしまいそうになってしまった。
生きてる!
生きてる!
生きてる!
ホッとして、泣き笑いしてしまいそうになる。
―人間の失敗作だよ。
すっかり気がゆるんでしまった僕の頭の中に、去り際の渡辺くんの言葉が、再びよみがえった。
僕を完全に見下ろしたあの態度。
やっぱり殺人者になろうとしていたんだ。
僕を利用して。
でも、子供は生きている。
渡辺くんの計画は失敗だ。
失敗!
失敗!
失敗したくせに!
それに気付いてないなんて、バカじゃないの?
徐々に意識を取り戻した森口の子と目が合ったのと、僕が手を離したのとは、どちらが早かったのだろう。
僕は振り返らずにプールから出ていった。
もう、足は震えなかった。
僕は、渡辺が失敗したことに、成功したんだ。
以上は下村直樹の告白である。
「ママは自分を愛していたけれど、夢を追いかけるために、苦渋の決断で出て行った。
なんて思ってるかもしれないけど、結局、あんたを捨てただけじゃない。
そんなにママを待ちこがれてるなら、自分から会いに行けば?
東京なんて日帰りで行けるし、どこの大学にいるかもわかってるんでしょ。
ぐだぐだ言いながら待ってるのは、あんたに勇気がないからよ。
自分から会いに行って、拒否されるのが怖いんじゃない?
ホンとはもう、自分がママに捨てられてることに、とっくに気付いてるんでしょ。
」
これ以上の冒涜があるだろうか。
彼女は自分だけでなく、母親までも汚したのだ。
気が付くと、細い首に手をかけていた。
殺意を伴う殺人に、凶器など考える余裕はなかった。
この殺人の向こう側には何もない。
つまり、ここが最終地点、結果としての殺人だ。
以上は渡辺修哉の告白である。
下村直樹はもう友達になったと思った渡辺に「人間の失敗作だよ」と叱られ、非常に気に入られなく、自分が子供を殺せば渡辺が失敗したということで成功を証明できるという考えで愛美を殺害してしまった。
渡辺修哉は北原美月の「マザコン」と「ママはあんたを見捨てている」という発言に激怒され、発作的に彼女を絞殺してしまった。
目的性という点から見れば、彼たちの殺人には明確な犯行目的と行為方向がないのであろう。
下村直樹が愛美を殺そうと思い、手を離したまで、渡辺修哉が美月に殺意を起こし、細い首に手をかけていたまで何も考えていないのである。
すなわち、理性的な判断過程がない。
こういうのは盲目的であろう。
また、二人とも言葉だけで逆らわれたから人を殺すという残酷なことをした。
自分の行為が自分と他の人にどんな結果をもたらすかと考えたことがなく、衝動的に行動するのであろう。
未成年は生理の発育が未熟であり、認識能力、思惟能力、自我コントロールの能力も下手だから、外界条件の刺激のもとで衝動しやすい。
また、変わっている複雑な世界への認識と理解は未成年にとって難しい、それで初めての体験で彼らが盲目的に事を行うのは普通であろう。
小説に表現される少年犯罪の特徴は模倣性があると思う。
前に提示した『ルナシー事件』とは十三歳の長女は推理小説を模倣したものである。
家族の夕食に薬品を少量ずつ混入したのはそれぞれの症状を知りたいだけであり、誰かを殺そうという気がない。
北原美月は『ルナシー事件』の報道を聞いた後、ルナシーとは月の女神という意味であり、これは彼女の名前「美月」に似ていると思っていた。
また、事件当時、彼女もルナシーとまったく同じ薬品を所持していた。
ということでルナシーはもう一人の自分だと信じた。
それで、『ルナシー事件』を真似して青酸ガリの効果を試してみようと思ったことになる。
模倣は社会学習の重要な形式でありとくに未成年の学習の主な形式である。
学習の人生階段における未成年にとって、主な行為形式が模倣である。
彼たちはこの千変万化の世界を認識し始めたばかりなのですべての新奇な事物に対して好奇心を持つ。
また、それを模倣してみる。
模倣は同じ類型の人の間のお互いに影響する重要な方式の一つである。
未成年の間も同じである。
したがって、一旦ある犯罪行為が未成年の中に出現したら、伝染病のように早く蔓延していく可能性が十分である。
そして、未成年に悪い暗示と影響を与えることにもなる。
3.3小説に表現される少年犯罪の社会現状
この小説の主な主人公は先生・森口悠子、学生・渡辺修哉、学生・下村直樹、学生・北原美月である。
以下は主人公の角度から分別に少年犯罪の社会現状を述べようと思う。
3.3.1保護者と教育組織との間違った教育観
まずは先生・森口悠子である。
先生の告白の中に以下の話がある。
若い男性の先生のもとにクラスの女子生徒から「先生助けて、友だちが大変なの」というメールが届き、ラブホテルの前に呼び出された。
生徒を助けるのは当たり前であるが、場所が少し変だということに先生としても少し警戒するべきであったが、その先生は何も考えずに急いで駆けつけた。
したがって生徒に騙され、逆にそこを写真に撮られた。
翌日、保護者が学校に乗り込んできた。
その先生をすぐに処置すると要求した。
それを聞いた教員たちはその先生の性的倒錯のことを知ったからすぐにそれが狂言だとわかった。
最後にその先生は教師としてのプライドを守りたいと保護者と生徒に真実を公表した。
その電話をした女子生徒は授業中のおしゃべりを注意され、面目を失ったと思っただけで、このようなことをした。
保護者としての親は自分の娘の過激な行動を棚にあげ、「情緒不安定な年頃の子供たちの担任に、オカマだのシングルマザーだのいったいこの学校はどうなっているんだ」[1]と言って学校を非難した。
そして、学校も名誉が傷つけられないように保護者に妥協してその先生を首にした。
結局、そもそも間違った女子生徒は何の処分も受けなかった。
以上のやり方は円満に事件を解決した最もいい方法のようであるが、反対に子供のいたずら風潮を助長したのである。
保護者でも学校でもやるべきことは子供の間違ったところを直すことである。
しかし、以上のやり方だったら子供がどう自分の間違ったところに気づけるかと疑問している。
森口悠子先生は渡辺修哉は自分の発明した処刑マシーンで犬や猫に虐待を繰り返し最後に無惨に殺していたこと、それをデジカメで撮り、自分のウェブサイトに公開していたこと、ファスナーに電流が流れる財布を作ったこと、その財布は人を傷つける危険性があることを全部職員会議で報告した。
しかし、静電気程度なら問題ないだろうと誰もが軽く受け流し、校長からは「万が一の時に備えて、厳重に注意するように」とお決まりの言葉をかけられただけであった。
渡辺の家に電話もかけた。
渡辺を非難するのではなく、感電など万一の事故に備えて時折様子を見てあげてほしいと母親に伝えたところ、「お子さんをかかえて大変そうなのに、先生も案外ひまなんですね」と皮肉まじりに答えられただけであった。
渡辺修哉の行為は異常であろう。
しかし、この問題少年に両親と学校とはタイムリーな注目を与えていない。
言い換えれば、両親と学校とは問題少年への注目が足りないと言えよう。
3.3.2問題少年の成長してきた家庭環境
それからは学生・渡辺修哉である。
彼は小さいごろに母親の虐待を受けた。
十歳のとき、彼の父親が虐待に気付いてから母親と離婚した。
次の年、父親が再婚した。
父親と義理の母親とも一時期は仲良く暮らしていたが、弟が生まれたことにより自分の部屋が弟のものになり、自分も商品の倉庫として使われている祖母の家に移されていた。
両親の離婚と再婚は親子関係をだんだん疎遠にさせる。
下村直樹は渡辺修哉と違い、彼は母と姉が2人いる一見平凡ながら幸せな家庭に育ちてきたが、母親に自分の考えを押し付けられることに非常に苦しんでいるのである。
彼の告白を見ると分かる。
物心ついた頃から、ひたすら褒められながら育った僕は、自分は頭がいいし、スポーツもできると思っていた。
でも、田舎とはいえ、それなりに人数の多い小学校に通っていると、三年生になる頃には、それはお母さんのただの願望であって、実際の僕は頑張ってたところで中の上くらいにしかなれないことに気付いてた。
それでも母さんは、僕が小学生の間は、僕がもらったたった一枚の賞状を額に入れて居間に飾り、家に訪れる人たち全員に自慢し続けた。
……
さすがに中学生になると、その自慢はしなくなったけれど、代わりにやたらと「優しい」を連発するようになったのだ。
でも、それ以上にいやだったのは、母さんが学校にちょくちょく手紙を書くことだった。
……
担任の森口はホームルームで、総合点の上位三名を発表した。
……近所に住む美月ちゃんが二位だったから、夕食のときに母さんにそれを教えてあげると、興味なさそうに「あら、そうなの」といっただけだった。
なのに、だ。
数日後、僕は偶然、居間のゴミ箱に、手紙の書き損じが捨てられているのを見つけた。
「個々の人格が重視されるようになってきた中、時代の流れに逆らい、成績上位者を子供からの前で発表する教師がいることに、不安感じてなりません。
」
森口に対するクレームの手紙だと、すぐにわかった。
実際は頑張ってたところで中の上くらいにしかなれないのに母親に頭がいいし、スポーツもできると褒められ続けてきた。
そして、もらったたった一枚の賞状を額に入れて居間に飾り、家に訪れる人たち全員に自慢し続けた。
中学生になると、その自慢はしなくなったが、代わりにやたらと「優しい」を連発するようになった。
ホームルームで、総合点の上位三名を発表したということは極普通のことにも気にし、学校に反対の手紙を書いた。
母親は自分の子供が一体どんな状態かも知らないまま、ただ自分の考えを子供に押し付けているだけである。
また、父親は自分の息子が学校に行っていないことに四ヶ月も気づかなかった。
いくら通勤に二時間ちかくかかり、残業が多いとはいえ、子供への関心が大変足りないと思う。
こういう家庭教育に問題がないと思えないのであろう。
3.3.3メディア宣伝の影響
それからは北原美月である。
『ルナシー事件』の元の名前は『T市・一家五人殺害事件』である。
ルナシーとは精神異常心身喪失、または愚かな行動を意味する。
犯人の少女がブログでその名を使っていた。
それで、メディアはこの事件を『ルナシー事件』と名付け、宣伝した。
また、メディアは「まじめでおとなしかった少女が狂気の女神ルナシーとなる
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